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新年のご挨拶

2025-01-06

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。旧年中は格別のご高配を賜り心より御礼申し上げます。

 時の過ぎるのは早く、日本に着任し本年で8年目を迎える事になりました。

 日本のお客様、行政・港湾関連、代理店各社など関連する方々のご支援を頂戴しながら、公私ともに充実した時を過ごすことが出来ましたこと、あらためて深謝申し上げます。

 2025年の干支は「乙巳(きのとみ)」で、へび年です。
 巳(ヘビ)は、豊穣や金運を司る神様として祀られており、古くから神の使いとして信仰の対象とされてきました。また、脱皮することから「復活」と「再生」を意味し、不老長寿など縁起のいい動物として考えられています。「乙」は未だ発展途上の状態を表し、「巳」は植物が最大限まで成長した状態を意味します。この組み合わせは、「これまでの努力や準備が実を結び始める時期」を意味があると言われており、景気の更なる拡大を期待したいものです。

 さて、昨年を簡単に振り返りますと、政治経済面では、基本的に回復基調を維持し、日経平均株価は過去最高値を記録、春闘の賃上げ率はバブル期以来の伸びを記録するなど、幅広い分野でインフレ経済への回帰がみられました。また、昨年の大きなイベントとしては選挙イヤーともいわれておりましたが、各国で重要な選挙が行われ、その結果、各国の政策が内向きになる傾向になるか、心配するところでもあります。

 特にアメリカ大統領選の結果、アメリカへの輸入にどの程度の影響を与えるのか、注視したいと思っております。このように、各国の政策が不透明な状況下、不確実性というキーワードは今年も意識する必要があると思っております。

 業界内では、昨年年初新造船の大量就航による船腹供給過剰により、市場の低迷は予想されましたが、紅海での商船への攻撃により喜望峰への迂回航行が通常となり、またパナマ運河の渇水問題、北米東岸でのスト等での船腹供給量が減少する中、貨物量も大幅な増加により船腹需要も増加した結果、船腹の逼迫、コンテナ不足、主要港を中心に港の混雑する事となり、本船スケジュールに大きな影響を与えました。それに加え、台風等による天候の影響も受け、更にスケジュールが悪化する事となり、お客様のサプライチェーンに大きな影響を与える1年となりました。

 弊社と致しましてはお客様のサプライチェーンへの影響を最小限にするべく、臨時船の投入,コンテナ回転率の更なる向上を図って参りました。航路面ではアジア航路を2航路開設、北関東エリアのお客様への新たな選択肢とし、常陸那珂港へのサービスを開設し、ドレージの距離を削減し、CO2排出量削減、ドライバーの労働時間の短縮に貢献出来ると考えております。また、ハード面では環境対応型新造船24隻就航、新造コンテナを約50,000Teu投入致し、機材、設備の更新を継続的に行う事により、御客様に安心してご利用頂けるよう引き続き強化致します。

 本年は地政学的な緊張、各国の貿易政策等マクロ的な事柄から、国内のインフレの推移、各業界での労働力不足等、予測の難しく、様々な面で不確実性が高い年になると思われます。

 弊社と致しましてはフォーカスアジアの原則を変える事なくアジア域内のサービス向上に努めて参ります。特に今後更なる発展が見込まれるインド等西アジア地域も強化、東南アジア域内の航路拡充、地方港の更なる開拓を予定しております。環境面ではCRUのご提案、環境対応型新造船の導入等によりCo2の削減を更に進めていく所存でございます。

 本年は弊社と致しましても節目となる設立30周年を迎える事となりました。1995年神戸にて設立し、神戸〜青島航路を皮切りに現在日本での寄港数は毎週約80港までになりました。これもひとえにお客様、各代理店様及び関係機関のご支援の賜物であり、改めて感謝申し上げます。

 SITC Japanは次の30年に向けて、これまで以上に安心・安全・安定したサービスを基に、お客様のファーストチョイスとなるよう、一歩一歩着実に事業を進めて参りますので、本年も変わらずご厚情賜ります様、宜しくお願い申し上げます。

 本年も皆様がご健勝でご多幸でありますよう心よりお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

                               令和七年元旦

                               SITC JAPAN 株式会社

                               代表取締役社長  張 立潔