新年のご挨拶
2026-01-05
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
2017年に日本へ着任し、早いもので9年目を迎えることとなりました。
日本のお客様、行政・港湾関係者、代理店各社の皆様から温かいご支援を賜り、公私ともに充実した日々を過ごせておりますこと、改めて深謝申し上げます。
2026年(令和8年)は、干支では「丙午(ひのえうま)」に当たります。「丙」は陽気が盛んとなり物事が形を成し始める様を表し、「午」は活気と勢いの象徴とされます。この組み合わせは、「努力がかたちとなり、成長が加速する年」とも言われ、景気の回復と前向きな潮流の広がりを期待したいところでございます。
まず昨年2025年は、弊社にとりまして SITC JAPAN設立30周年 という節目を迎えた特別な一年でございました。1995年に神戸にて設立して以来、多くのお客様、代理店様、関係機関の皆様からのご支援に支えられ、寄港数は毎週約80港にまで拡大し、着実な成長を積み重ねてまいりました。節目の年を無事に迎えられましたこと、あらためて厚く御礼申し上げます。
一方で世界情勢に目を向けますと、依然として通商政策の不透明感、地政学的リスク、インフレと金利動向など、世界経済は不確実性が常態化した一年でございました。紅海情勢による迂回航路、港湾混雑、気候変動などの複合的要因が物流へ影響を及ぼし、サプライチェーン全体に負荷がかかる状況が続きました。
コンテナ市況においても、新造船の大量投入と各国港湾の能力不足が相まって、航路によっては逼迫と緩和が混在する複雑な市況が見られました。荷動きはアジアを中心に底堅さを見せる一方、需給バランスには引き続き細心の注意が必要であります。
弊社におきましては、こうした状況下においてもお客様への影響を最小限にとどめるべく、臨時船の投入、常陸那珂港をはじめとする地方港サービスの拡充、アジア域内における航路の新設・増便、環境対応型新造船の継続投入、新造コンテナの増備等を進め、安定したサービス提供を最優先に事業を展開してまいりました。
また、2025年は「SITC AI元年」と位置づけ、生成AIやデジタル技術を活用した業務効率化、可視化、意思決定の高度化に向けた取り組みが一段と進展した年でもありました。
本年も、地政学環境、貿易政策、インフレ動向、労働力不足など、先行きの不透明さは続くものと見込まれます。しかしながら、日系企業様はインド・ベトナム・インドネシア等を中心に生産・調達拠点の多様化を進めており、アジア物流の重要性はますます高まっております。
このような環境の中、弊社はコア戦略である “FOCUS ASIA” を軸に、インド・バングラデシュなど西アジア〜南アジアの強化、東南アジア航路の拡充、日本各地の地方港サービスのさらなる開拓、IMOのGHG削減戦略に向けた環境対応型船への更新・改修、CRUを含む環境ソリューションの推進、AI・DXを活用したオペレーション高度化、“多頻度・網の目配船”モデルの強化を通じて、次の30年に向けた事業基盤の強化を図ってまいります。
特に「多頻度・網の目」の配船は、SITC JAPANが長年にわたり築いてきた競争優位性であり、他社が容易に模倣できないケーパビリティであると自負しております。今後も遅延船の入替や柔軟な運用を含め、顧客志向のサービス姿勢を維持してまいります。
SITC JAPANは、設立30周年を経て、次の30年に向けた新たな一歩を踏み出しております。
FOCUS・TEAMWORK・EXECUTION・EFFICIENCY・RISK CONTROL・CUSTOMER ORIENTATION という弊社DNAをさらに磨き、より一層お客様の信頼に応える企業として邁進してまいります。
本年も変わらぬご厚情と倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。
令和8年 元旦
SITC JAPAN株式会社
張 立潔